昔むかし、あるところに貧しい樵がおった。ある日、いつものように山で作業をしていると、何処からか、お酒のにおいがしてきました。そのにおいを、たどっていくと滝があり、その水を飲んでみるとなんと、お酒でした。
樵にはお酒好きな父親がありましたが、これで、毎日でもお酒をあげられるようになりました。父親は大変喜びました。
その話がいつしか奈良の当時の天皇にまで届き『水がお酒に変わったのは息子が親孝行をしたからだ』といたく感激されて、年号を 「養老」にかえられました。実際に717年から723年までを「養老」時代といいます。
天皇はその後、その滝つぼを訪ねられ、身をつけて清められました。そのお酒は若返りの効能があったと伝えられています。今でも美濃の国には
養老神社があります。
樵の名は源丞内といったそうです。
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